ニューヨークWTCの超高層ビルへのテロ攻撃、韓国テグ市の地下鉄放火火災など、近年、過密都市空間において、過去に経験したことのない規模や種類の火災が発生しています。このような災害において、消火・救助・避難を強力に支援できるよう、わたしたちは地下施設などにおける火災の拡大や煙の流動、温度上昇などを予測する研究や、消防隊員が安全かつ効果的に消防活動を行えるよう、「ナノテク」を用いた消防用防火服の研究を行っています。また、首都直下地震などでは、阪神・淡路大震災のような大規模な市街地火災が危惧されており、このような場合に発生のおそれがある「火災旋風」という現象の解明にも力を注いでいます。