消防研究センターは、火災や自然災害などの教訓から得られた知見や新たな技術を活用し、国民が安全で安心して暮らせる社会を実現するための調査・研究に取り組んでいます。特に全国各地で消防職団員が取り組んでいる火災・災害予防や応急対応に係る課題に取り組むことが重要であることから、次に掲げる研究課題に力を入れています。

  1. 災害時の消防力・消防活動能力向上に係る研究開発
  2. 市街地火災による被害を抑制するための研究開発
  3. 火災原因調査と火災避難の高度化に関する研究開発
  4. 危険物施設における火災等事故・地震災害を抑止するための研究
  5. 消火活動困難な火災に対応するための消火手法の研究開発
  6. 地下タンクの健全性診断に係る研究開発
  7. 消防職員の消火活動時における殉職・受傷事故を防止するための研究開発
  8. 感染拡大期を含む救急出動要請件数増大期における救急搬送時間短縮手法の研究開発

 このように消防研究センターが取り組んでいる研究は、消防防災分野の充実強化に資するとともに、その成果は国民の生命、身体、財産の保護を図る上で極めて重要なものであることから、消防機関を初めとした行政機関、消防防災に関する研究に取り組んでいる研究機関、さらには消防防災分野に関係のある企業や業界団体との連携により、研究内容の一層の充実を図っていくことが重要と考えています。

 消防研究センターは、引き続き国内外における消防防災分野の中核的研究機関として重要な役割を果たして参りますので、皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

消防研究センター
所長 鈴木 康幸