多彩な特殊機能を備えた、消防研究センター内の各研究施設を紹介します。

構内配置図(クリックで拡大)
消防研究センター 全景(クリックで拡大)

1. 本館

研究センター全体の管理的機能のほか、火災原因調査室、研究紹介コーナー、研究集会を開催する大会議室などがあります。


2. 情報管理棟

消防庁や地方公共団体との間で衛星通信を行うための機器があります。

3. 機械研究棟

消防用機械や、地震等のための防災技術に関する研究を行う施設です。

4. 材料研究棟

危険物施設や消防用資機材の強度を研究するための設備や、工作室があります。

5. 防災実験棟

振動試験をはじめ、各種小規模実験などが行える多目的の空間です。

6. 建築防火研究棟

火災の感知、煙の流動、避難誘導など建物火災に関する研究や、火災の原因の調査を行う施設です。

施設内の設備

電波暗室
火災感知器などの電子機器が強い電磁波を受けても正常に動作するかどうか確認する実験に使用する設備です。(電磁波バンド幅:150MHz?30GHz、内容量:幅7m × 奥行き3m × 高さ2m)

7. 大規模火災実験棟

屋内において大規模な火災や燃焼の実験を行う施設です。実験で出た煤煙は、電気集塵機により処理することができます。

施設内の設備

主実験場
幅24m × 奥行き24m × 高さ20m

8. 物質安全研究棟

危険物、防炎材料などの化学物質の安全性や、燃焼生成ガス分析に関する研究を行う施設で、サーマルマネキンシステム、耐火実験室、耐爆実験室などがあります。

施設内の設備

鋼製耐爆容器
危険物の爆発試験に使用します。
圧力追従式断熱型熱量計
試料容器から周囲への熱損失が無い断熱状態で、化学物質の熱的危険性評価を行うために使用します。
サーマルマネキンシステム
消防用防護服の耐熱性能の評価試験に使用します。

9. 総合消火研究棟

アトリウムなどを想定した屋内火災実験などを行うための排煙処理設備を備えた大空間の実験場があります。大型の送風機を備えており、有風時の火災延焼実験も行えます。

施設内の設備

主実験場
(幅)25m×(奥行き)25m×(高さ)22m
副実験場
(幅)14m×(奥行き)14m×(高さ)12m

10. 燃焼実験棟

特殊空間や、閉鎖的な地下施設での火災の模擬実験などを行う施設です。

その他

排煙処理設備

燃焼実験などで発生する排煙を処理する環境に配慮した設備です。

大規模火災実験棟
処理ガス量45,000?/h × 4基
建築防火研究棟
処理ガス量2,520?/h
総合消火研究棟
処理ガス量90,000?/h × 1基、処理ガス量30,000?/h × 1基