平成28年(2016年)熊本地震における調査・支援等
消防研究センターでは、4月14日21時26分の地震直後から情報の収集と発信に取り組んできました。
ご協力を頂きました消防本部をはじめとする関係機関の皆様に御礼を申し上げます。
- ページの目次:
- 火災の調査|石油コンビナートの調査|土砂災害現場における技術支援|ツイッターによる注意喚起
火災の調査 (平成29年6月1日追記)
技術報告
- 平成28年(2016年)熊本地震後に発生した火災の概要: 消防研究所報告 第122号[PDF 3.31MB]
- 平成28年(2016年)熊本地震での出火件数と出火率 : 消防研究所報告 第122号[PDF 3.31MB]
熊本市と益城町の火災調査(速報)
- 期間:平成28年4月17日(日)~19日(火)
- 概要:熊本市と益城町において、火災の発生状況を調査した。

<熊本市>
アパート:火災により2階の1戸が焼損。
(聞き取りによれば本震後の16日に出火)→

<熊本市>
← 事務所建物:火災により2階の1室が焼損。
(聞き取りによれば本震後の16日に出火)

<益城町>
家屋:火災により全焼した。隣接家屋も一部焼損。
(聞き取りによれば前震後の14日に出火)→
石油コンビナートの調査
- 期間:平成28年4月17日(日)~18日(月)
- 概要:石油コンビナート(八代地区)において、現地調査を行った。危険物施設に大きな異常は認められなかったが、道路に小規模な液状化の跡が認められた。
- コンビナート地区内の公道
- コンビナート地区内の事業所構内
土砂災害現場における緊急消防援助隊の捜索救助活動の安全管理上の技術支援 (平成30年6月21日追記)
- 期間:平成28年4月16日(土)~23日(土)
- 概要:阿蘇地域の捜索救助活動現場において、緊急消防援助隊の安全管理の技術支援を行った。
- 技術報告:消防研究所報告 第121号[PDF 25.6MB]2016年熊本地震時の土砂災害現場における技術支援
- 関連情報:消防研究所報告 第124号[PDF 2.7MB]消防救助活動における無人航空機(UAV)の利活用方法について
- 主な活動現場の位置
- ①河陽2064の活動現場
- ②高野台の活動現場
- ②高野台の崩壊頭部の亀裂の調査
- ③立野の崩壊
- ③立野の活動現場
ツイッターによる注意喚起
- 期間:平成28年4月16日(土)~
- 概要:東日本大震災や中越地震、阪神淡路大震災などの火災約800件の調査の蓄積を基に、地震後の火災を防ぐための情報発信を行った。

4/15 消防研究センターのウェブサイトに「今後の火災防止の注意喚起」を掲載
4/16 消防庁ツイッターでツイート開始
・自宅を離れる時はブレーカーを落としてください
・停電の後は電気機器がタイマーで遅れて作動することがあります
・あかり取りに、屋内でロウソクは極力使わないでください
・壊れた煙突からの火災に注意
4/17・損傷した太陽電池パネルも発電し火災になる可能性があります
4/21・鍋底がカセットコンロのボンベを覆うと爆発するおそれがあります