平成30年度の表彰 表彰式
消防防災科学技術賞 表彰式
平成30年11月21日(水)にニッショーホール(東京都港区虎ノ門)において、平成30年度消防防災科学技術賞の表彰式が挙行されました。
本年度は、全国の消防機関、大学、消防機器メーカー等から総計83編の応募があり、創意工夫された作品やさまざまな考察が重ねられた論文、論理的な原因調査など数多く寄せられました。選考委員会(委員長:亀井浅道元横浜国立大学特任教授)による厳正な審査の結果、23編の受賞作品(優秀賞:20編、奨励賞:3編)が決定されました。
表彰式では、黒田武一郎消防庁長官によって式辞が述べられた後、受賞者に対して長官より表彰状が授与されました。さらに、亀井浅道選考委員会委員長による講評が行われました。
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黒田武一郎消防庁長官による表彰状授与 | 亀井浅道選考委員会委員長 (元横浜国立大学特任教授)による講評 |
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平成30年度消防防災科学技術賞記念撮影(受賞者一同、来賓者、消防庁長官、審議官、所長) |
受賞作品
1. 優秀賞(20編)
- 消防職員・消防団員等の部/消防防災機器等の開発・改良(4編)
- 防火水そうの点検清掃用吸管と点検清掃システム
佐藤智明(酒田市総務部危機管理課) - ストレッチャーレインカバーの開発
林 大貴、植田邦彦(呉市消防局) - スマートフォンを用いた消防活動用地理情報システム~消防団内での水利情報と車両位置の共有を目指して~
藤田信輔(国分寺市消防団) - ストレッチャー用レインカバーの開発
村田 鈴(東近江行政組合消防本部)
- 防火水そうの点検清掃用吸管と点検清掃システム
- 消防職員・消防団員等の部/消防防災科学論文(4編)
- 東京都特別区消防団を対象とした震災対応力に関する研究
髙橋 拓(東京消防庁)、糸井川栄一、鈴木雄太(筑波大学) - 木造共同住宅の小屋裏を介した火災時の煙・一酸化炭素の流動
山形直也、上村雄二、塩谷俊行、村上大輔、石丸大地、倉田直輝(神戸市消防局)
名川良春、波多野博憲(矢崎エナジーシステム株式会社)、水野雅之(東京理科大学) - 外国語に対応した車外マイクの機能強化について
吉岡 剣、芦田泰典、川勝禎友、山口了吾(京都市消防局) - 自然発火したタオル等に含まれる油脂の特定に関する検証
東京消防庁
- 東京都特別区消防団を対象とした震災対応力に関する研究
- 消防職員における原因調査事例(6編)
- 駐車中の車両から出火、リコールに発展した事例
村上芳郎、知野貴文(大阪市消防局) - 廃油再生燃料の製造所で発生した火災の調査報告
長峰 茂、塚原敏雄、沼尻雅之、倉持 満、海老原達博(稲敷広域消防本部) - エアコン室内ユニットから出火した事例について
山内善康、林大二郎、山崎信次、川守良和(静岡市消防局) - 業務用中華レンジから出火した火災について
嶌津晃二、石川雅和、菅野義徳、八木隆一郎、佐藤広佳(船橋市消防局) - 投光器の輻射熱による無炎燃焼が原因で出火した船舶火災の調査報告
松山貴浩(北九州市消防局) - 同一の浮き屋根式屋外タンク貯蔵所において連続して発生した事故について
芳村泰孝、草薙和幸、田仲智行、瀬戸 勇、磯谷栄嗣(横浜市消防局)
- 駐車中の車両から出火、リコールに発展した事例
- 一般の部/消防防災機器の開発・改良(3編)
- ハイブリッド・ホース巻取り機の開発
荻野 聡(大阪北港地区共同防災組合) - 透過型充満表示灯の開発
株式会社コーアツ - 災害時における効率的な救助計画の立案や救援ニーズの把握に有用な避難所支援システムの開発
西出和広(浜松職業能力開発短期大学校)、山下幸祐(兵庫職業能力開発促進センター)
天城康晴(株式会社ユー・エス・ピー)、山口高男(アツミ特機株式会社)
- ハイブリッド・ホース巻取り機の開発
- 一般の部/消防防災科学論文(3編)
- 微小爆薬を用いた爆風消火の基礎研究
鳥飼宏之(弘前大学大学院) - 「木材およびマグネシウム」火災に有効なケイ酸化合物系消火剤
真 隆志、菅原鉄治(三生技研株式会社)、松木嚴生(日向市消防本部)
塩盛弘一郎(宮崎大学) - 覚知から3分間の口頭指導内容の標準化及び口頭指導技術の検証・評価法の確立
北九州地域救急業務メディカルコントロール協議会
- 微小爆薬を用いた爆風消火の基礎研究
2. 奨励賞(3編)
- 現場即応型テントの開発
久保田真吾(浜松市消防局) - 空気噴射消火器とその圧力で作動する標的を用いた屋内での訓練指導方策の考案-小規模飲食店等に対する実効的方法として-
山下裕平(京都市消防局) - リチウムイオン電池(単セル)の火炎暴露試験
松尾 博(マイクロ・ビークル・ラボ株式会社)、吉武秀哉(山形大学)