消防防災機器の開発・改良及び消防防災科学論文に関する消防庁長官表彰 入選作品

自治体消防制度50周年を記念して、消防庁は平成9年度から消防科学・技術の高度化と消防防災活動の活性化に寄与することを目的に消防防災機器の開発・改良及び消防防災科学に関する論文を募集し、優秀な作品を消防庁長官が表彰する制度を創設しました。平成19年度は、第11回目となります。

文書による募集案内、消防紙誌、各種消防関係団体の機関誌への募集広告及びインターネットへの掲載等により広く作品を募って参りました。その結果、本年度は69編というたくさんの作品の応募がございました。

応募作品は、学識経験者及び関係行政機関並びに関係団体を代表する者からなる表彰選考委員会において審査され、12編(優秀賞10編、奨励賞2編)が表彰作品となりました。

なお、表彰式は、平成20年2月13日(水)に東京・千代田区スクワール麹町で行われました。


荒木消防庁長官挨拶
室崎消防研究所理事長
記念撮影

1. 優秀賞(10編)

  1. 消防吏員及び消防団員等による消防防災機器の開発・改良の部(4編)
    • 吸管延長器具の開発について
      森 誠、村本 満昭、江草 恒志(備北地区消防組合三次消防署)
    • 背負い式手動ポンプの給水器具(マルチ給放水アタッチメント)の開発について
      若林 孝紀(備北地区消防組合三次消防署)
    • サバイバーネットの開発
      奥迫 正康、刈山 賢一(呉市消防局西消防署)
    • 結束器の改良
      山田 誠(福岡市消防局)
  2. 消防吏員及び消防団員等による消防防災科学論文の部(3編)
    • ゲーム感覚を取り入れたタウンウォッチングについて
      杜若 一郎、細見 嘉孝、松本 政治、中村 達也、岩本 達也、塩﨑 嘉津也 (京都市右京消防署)
    • より迅速かつ的確な放水活動を行うための『トレーニングシートの作成』について
      井上 博之(京都市消防局西京消防署)
    • 消防指令管制システム停止時における緊急対応システムの開発
      矢野 宏則(福岡市消防局)
  3. 一般による消防防災機器の開発・改良の部(2編)
    • 自己完結型バイオリサイクルトイレ『オーガニックビュー』の開発
      髙嶋 康豪(株式会社 地球環境秀明)
    • 減圧装置内蔵型消火栓開閉弁の開発
      奥田 忠裕(株式会社 北浦製作所)
  4. 一般による消防防災科学論文の部(1編)
    • 地下鉄駅の類型化に基づく避難行動シミュレーション
      髙嶋 康豪(株式会社 地球環境秀明) 松田 泰治、後藤 辰徳、有岡 自然(熊本大学大学院)

2.奨励賞(2編)

  • 省力型消防ホース巻取機の開発
    徳永 匡是(日置市東市来方面湯田分団)
  • 匂いセンサ搭載火災検知ロボットの開発
    都甲 潔、林 健司(九州大学大学院)、南戸 秀仁、竹井 義法(金沢工業大学大学院)、大藪 多可志(金沢星陵大学大学院)、吉栄 康城(新コスモス電機(株))、岩崎 幸代((株)テムザック)、李 丞祐(北九州市立大学)、山本 敏明(北九州市消防局)