2003年三重県のごみ固形化燃料(RDF)発電所で発生したRDF貯蔵槽の爆発事故リサイクル資源化施設は、しばしば爆発事故を引き起こしています。2003年に三重県のゴミ固形化燃料(RDF)発電所で発生したRDF貯蔵槽の爆発事故では、飛散物によって消防隊員が殉職しました。このような痛ましい事故をなくすために、わたしたちは、RDF貯蔵時の爆発火災の消火方法と、爆発災害による被害を軽減するための方法を研究・開発しています。

これらの研究の一環として、リサイクル資源化施設においてリサイクル対象物質を大量に集積したり加熱したりした場合、どのような危険性が潜んでいるのかを明らかにするために、可燃性混合気体がプラント内でどのように生成され、万一それが爆発した場合にプラント本体がどのような力を受けるのか検討を重ねています。この検討結果を、リサイクル資源化施設の異常事象の事例と比較することで、想定される破壊現象とその影響のおよぶ範囲をおおむね予測することが可能になります。これらの研究に基づき、消防活動上のリスクを低減するための注意点をまとめる計画です。


RDF-5(可燃廃棄物を粉砕し圧縮して成形したもの)炎上中のRDF貯蔵槽の赤外画像


屋内型リサイクル資源化施設内で発生した火災を想定して行った消火実験「二流体ノズル」を使用して消化している