2004年 福井県にある原子力発電所で発生した二次冷却水配管の破断事故原子力発電所では、放射性物質を封じ込めるために、強制換気によって負圧の状態に保たれています。また原子力発電所には、危険物・可燃性気体・高温高圧の水蒸気を取り扱う施設と大容量の電気設備が共存しています。
2004年の福井県における原子力発電所の事故では、二次冷却水配管の破断によってなかの熱水が高温の水蒸気となって噴出したことにより、5人の方が亡くなりました。また、2006年には、福井県にある原子力発電所の放射性廃棄物の処理を行う建屋内で火災がありました。

わたしたちは、このような強制換気空間という特殊な環境下における火災の性状・挙動を明らかにするための研究を行っています。 これらの研究結果にもとづいて、原子力発電所における消防活動上の注意点をまとめ、火災対応訓練で使用するためのガイドラインを作成する計画です。


2006年 福井県における原子力発電所火災