東京都調布市の同じキャンパス内に位置する消防研究センター、消防大学校、日本消防検定協会及び一般財団法人消防防災科学センターの消防関係4機関が、共同で一般公開を開催しました。この一般公開は、例年、科学技術週間(4月18日の発明の日を含む週)に、日頃行っている研究開発や毎日の防火安全につながる体験コーナーを紹介しているものです。本年度も、熊本地震への対応が続くなかではありましたが、25項目にわたる展示、うち9項目については燃焼実験や消防ロボットなどの実演を行い、地域の一般住民に加え、消防職員や防災関係企業など、517人の来訪者を迎えることができました。以下で、主な実演展示の様子を紹介します。

石油コンビナート施設などで火災・爆発事故が発生した場合を想定して開発中の消防ロボットの試作機を展示しました。石油コンビナート施設などでの大規模な火災や爆発などの特殊な災害では、消防隊員が災害現場に近づけない等の課題があります。そこで、安全な場所からの情報収集、放水等が可能な消防ロボットを研究開発しています。
写真1 地上走行型の偵察ロボット(右)、放水ロボットの走行機構部分(左奥)
火災時において、感電や再出火の危険性がある太陽光発電システムの発電機能を抑制する装置の実演を行いました。
写真2 太陽光発電システムの発電抑制装置
ガレキや海水で立ち入りが困難な津波被害現場での消火・人命救助用消防車両の展示を行いました。また、パンク対策を行ったタイヤを装備した水陸両用車の実演を行いました。
写真3 津波被害現場用の消防車両開発
直径1mの容器を用い、重油を燃料として、ボイルオーバーと呼ばれる燃える油が飛び散る燃焼現象を再現する実験を行いました。
写真4 重油の燃焼性状
泡消火のメカニズムを、燃焼状況がタンクの底や側面から観察可能な実験用小規模タンクの実演をまじえて紹介しました。
写真5 石油タンク火災の泡消火技術

来年度も、平成29年4月の科学技術週間に合わせて、一般公開を開催する予定です。開催の詳細については、消防研究センターのホームページ(http://nrifd.fdma.go.jp/)をご確認ください。