消防防災機器の開発・改良及び消防防災科学論文に関する消防庁長官表彰 入選作品

自治体消防制度50周年を記念して、消防庁は平成9年度から消防科学・技術の高度化と消防防災活動の活性化に寄与することを目的に消防防災機器の開発・改良及び消防防災科学に関する論文を募集し、優秀な作品を消防庁長官が表彰する制度を創設しました。平成20年度は、第12回目となります。

文書による募集案内、消防紙誌、各種消防関係団体の機関誌への募集広告及びインターネットへの掲載等により広く作品を募って参りました。その結果、本年度は63編というたくさんの作品の応募がございました。

応募作品は、学識経験者及び関係行政機関並びに関係団体を代表する者からなる表彰選考委員会において審査され、14編(優秀賞12編、奨励賞2編)が表彰作品となりました。

なお、表彰式は、平成21年3月6日(金)に東京都港区虎ノ門にあるニッショーホールで行われました。また、同日午後、入選作品の展示会を発明会館にて行いました。


表彰式(代表受領)
記念撮影
展示会の様子

1. 優秀賞(12編)

  1. 消防吏員及び消防団員等による消防防災機器の開発・改良の部(5編)
    • 硫化水素除去装置の開発
      北口 正、橋口 博之、大塚 通寛、山下 伸也、佐藤 孝行、阪口 義博、田中 智也、白井 誠、伊藤 真一、前田 祥亨、本土 淳一郎、堂本 昌裕(大阪市消防局)
    • ストレート筒先の無反動変換器具の開発について
      上野 芳彦、橋本 政彦(備北地区消防組合庄原消防署)
    • マンシェットの改良について
      小川 靖太郎(備北地区消防組合三次消防署)
    • 応急担架に転用できるベッドパッドの開発
      青西 勝也(愛知郡広域行政組合消防本部)
    • 崩壊危険感知器「要信棒」の開発
      平岩 弘次、濱岡 洋平(呉市消防局西消防署本署)
  2. 消防吏員及び消防団員等による消防防災科学論文の部(3編)
    • AEDの実技調査から操作方法等について検討~誰でも簡単に使えるAEDの普及を目指して~
      明井 忠司(福岡市消防局)
    • 潜水検索時の安全策の考察について
      坂田 康二、尾本 幸伸、山本 直樹、嶋田 貴樹、新田 宜広(京都市消防局上京消防署)
    • 文化財の搬出計画に関する考察ー文化財セーフティカードと文化財トリアージタッグを活用した搬出活動ー
      渡辺 隆司、谷村 良明、西村 浩二、西村 悠、佐々木 康裕、畦崎 晃義、岩船 寛人、山中 徹郎、加藤 賢太(京都市消防局)
  3. 一般による消防防災機器の開発・改良の部(2編)
    • ユニバーサルデザイン対応避難器具の開発
      庄司 辰夫(ナカ工業株式会社)
    • ダイヤル式噴霧ノズルの開発
      岩崎 博己(株式会社 岩崎製作所)
  4. 一般による消防防災科学論文の部(2編)
    • 「充電接触部の過熱」を未然に防ぐ検出技術の確立
      吉田 敦至(河村電器産業株式会社)
    • レーザ誘起爆風を用いた消火法の実験的検討
      鳥飼 宏之(弘前大学大学院)

2.奨励賞(2編)

  • 町野式結合金具の改良
    天田 豊(川越地区消防局)
  • 泡による火災の延焼阻止効果について
    廖 赤虹、坂本 直久(株式会社モリタ)